やさしさと知性と効率

「昔は良かった」という言葉があります。
ももうそろそろ、そういう言葉を
使ってもいいのかもと思うのですが、
この言葉「うそじゃないかな」と思っています。

三丁目の夕日」という映画は、
「良かったあの頃」が満載なのだと思うのですが、
あの映画を作った人たちの中に、
その頃の時代を体験した人は誰もいなかったそうです。

想像の現実に近い理想郷を描くと
あんな感じになるんでしょうね。
あの頃を体験したことがない僕が見ても、
そういうものだったのだろうと感じられるんですから、
神話的な、集合無意識的なものだと思います。


どうやら「昔のあの頃は良かった」という考え方が
僕たちに優しさを思い起こさせるひとつの
考えのスイッチになっているのかもしれない。

過去を本当に思い起こしているわけではなくて、
過去を思い出すという体裁をとるときにだけ、
自分がほしいものや、「こうありたい」自分を思い起こす。

 

「スピリチュアル」という言葉にも、
おなじものを感じます。
わざわざ神様を持ち出さなくても
やさしくなっていいはずなんですけど、
神様がという主語を持ってきた方が、
安心してやさしくすることができる。


わざわざ何かを迂回してまで手に入れたいもの
ならば、もっと素直になってみたらどうだろう。
「過去や神様」を迂回せずに、
今現在の自分のあり方として、
やさしさを選択したらどうなるのだろうと
思います。


もちろん、現実を考えるときに、
少し厳し目に話をした方が
かっこよさそうで
頭よさそうで
現実的そうなのですが、


そのあり方と同時に、自信を持って、
「やさしい」を選んでみたらどうかと思っています。


ビジネスでも、「やさしさ」と「知性」と「効率」は
どれも両立する方法だし、それを両立するのが
現代の経営者の腕の見せ所だと思っています。


商品企画で、
販売で、
マネジメントで、
最大の効果を上げながら、
どうやって人にやさしくしましょう?
具体的に何を生み出しましょう?


これ、意思と技術の問題なのだと思います。