かわる言葉うごく言葉


祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。 

ぼくたちは、いつでもゆらいでいて
定まらない。
いつでも動いていて、
死んでからだって、体は風化し
消えていく。
 
けれども、僕たちのことばは
意味を固定するものばかり。
 
彼は素敵だ
という言葉は普通だけれど、
いつか素敵でなくなるかもしれないし
逆に素敵さは、増えていくかもしれない。
 
ある人を説明したり評価したりする
時に、
確定的で普遍的であるような言葉を使う。
そういう把握の仕方自体がミスだから、
それでどれだけの判断のミスや、苦悩が生まれるのだろう。
 
 
「私とのいまの関係の中では
素敵と見えて、
先々のことはわからない
でもそれでいい、それがいい」
という言葉を、
僕たち日本人は
持っていたのではないか。
 
少なくとも、そういう「変化」を素敵なものとして受け入れられたら、
状況の把握も、目指す方向も戦略も、みんな変わっていくだろう。

考えてみてください。
あなたは、どう変わってきましたか?
「あなた」をどう形容したら、
あなたは心地いいですか。