茶の本より

大好きな「茶の本」を読み返しています。
いい一節があったので、おすそわけです。

仕事にも、そのほかの生活にも、大切にしたいと思える言葉。

 
建築という言葉を、
やっている仕事に当てはめると、
(僕ならば「ビジネス」という言葉に。)
大切な「あり方」「鍵」が見えてくるような、
来ないような。
 
 
 
茶室は、「ある個人的趣味に適するように
建てらるべきだ」ということは、
芸術における
最も重要な原理を実行することである。
 
芸術が、充分に味わわれるためには
その同時代の生活に合っていなければならぬ。
 
それは後世の要求を無視せよというのではなくて、
現在をなおいっそう楽しむことを
努むべきだというのである。
 
また過去の創作物を無視せよというのではなくて、
それをわれらの
自覚の中に同化せよというのである。
 
 
伝統や型式に屈従することは、
建築に個性の表われるのを妨げるものである。
現在日本に見るような
洋式建築の無分別な模倣を
見てはただ涙を注ぐほかはない。
 
われわれは不思議に思う、
最も進歩的な西洋諸国の間に
 
何ゆえに建築がかくも
斬新を欠いているのか、
かくも古くさい様式の反復に満ちているのかと。