コミュニケーションの目的を、

学生の頃、海外旅行が好きでした。

ヨルダンにいったときのことです。
その日は、死海のわきをとおり、
出かける予定でした。


僕はバスのロータリー近くにある
青果市場に立ち寄りました。

みんな働いていましたが、
東洋人がめずらしかったのでしょう、
何人かの人が話しかけてきてくれました。

僕は、持っていた金平糖をふるまい、
おじさんたちは、イチゴと紅茶を
ごちそうしてくれました。

バスが出発するまでの1時間弱のあいだ、
楽しい時間を過ごしました。


でも僕は、アラビア語を話すことができません。
英語はほとんど通じませんし、
日本語なんて、もちろん。


けれども、長い時間、とても楽しい時間を
すごせたのは、
言葉が通じなくても、
コミュニケーションが成立していたからです。


海外旅行に行ったことがある人なら、
言葉が通じないのに、
とても仲良くなれた経験、お持ちではないでしょうか?

 

そんな経験から、言葉が通じる方が、
仲よくなるのが難しいのかもしれない。

そんな風に思うことすらありましたが、
「つたえる」ことを観察していて
気づいたのは、

「コミュニケーションをはじめる、
 最初の動機や目的」が大切ということです。

 

「自分の意見を通そう」
「すごいと思わせよう」
「プレゼンで勝とう」

それも大切かもしれませんが、
実はそれでは、受けとれないコミュニケーションが
あるようです。


海外旅行に行った時に、
言葉が通じなくても、仲良くなれたのもわかるし、
言葉が通じない方が、仲良くなれるのも、
動機が純粋になりやすいからです。


今日、あなたは、誰と何のために話しますか?
昨日、あなたは、何のために話したでしょうか?