商品、想い、ことば

○経営者さんが商品のこだわりを話してくれるのを聞くのは、

僕の密やかな楽しみの一つです。

どれだけ支離滅裂で、話しがあちこちいってしまっても、

一生懸命話している、その「言葉の音」は、いつでも 信じられるものだからです。

 

○言葉はとても不思議なものだと思います。 日常的に使っているけれど、

「じゃあ、改めて伝えよう」と思った時には、

うまく伝わらなくて、やきもきします。

 

恋愛で告白するときもそうかもしれないし、

商品のことを伝えるときも、同じです。

 

言葉が伝わらない国に、海外旅行に行ったとき、

なぜか、その国の人と仲良くなれることがあります。

言葉がないほうが、関係が良好になるんじゃないかと 思うことすらあります。

 

 

○そういう使いづらい「言葉」だから、

想いの込もった商品の説明をするとき、

言葉を尽くしても伝わっていないことがわかって、

必死になります。 その「必死に伝えよう」

という気持ちが乗った時、 声が変わる。

それまでピアノの鍵盤を「1つだけひいていた」状態から、

「2つ以上の和音」の声に変わるような、変化です。

 

なんとか伝えようと言葉を尽くすその姿勢が声にのり、

言葉で伝えている情報以上の情報を 僕たちに伝えてくれるんです。

 

 

○僕がする仕事はある意味、

「そういう伝え方から、一歩外に出る」 ことです。

経営者さんが、身をよじって伝えた時にしか伝わらない商品の価値を、

Webでつたえたり、

経営者さん以外の 営業担当者さんでも伝えられるようにすること。

そのために、商品ごとに違う「スポットライトのあて方」を

考えるのですが・・・ そのとき大切にするのは「和音の声」を、

どうお客さんに届けようか ということです。

あの想いを伝えることができたらと、

たとえ「全然違う伝え方」におちついたとしても、

僕はいつもそればかり考えています。